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脳について大きく見る [医学(神経)]

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それでは今回は脳について勉強してみましょう。

まずは大脳からです。

脳と一言で言っても大脳や間脳、中脳などと色々領域がありますね。

ひとつひとつ見てみましょう。

大脳の全体像


まず大脳が左右にわかれるということはご存知だと思います。

その左右に分けているものが大脳鎌です(cerebral falx)

ただ、完全にまっぷたつというわけではなく、脳梁によって繋がれています。

大脳は前頭葉、後頭葉、頭頂葉、側頭葉に分けられます。

cerebral.jpeg

前頭葉とは中心溝より前の部分です。

前頭葉は、運動野、運動前野、前頭連合野に分けられます。

運動野は運動神経細胞があり、随意運動を司っています。いわゆる錐体路の出発点にも当たります。

運動前野は運動野の前方に位置し運動の準備や組み立て、切り替えを行います。つまり、どの筋肉をどのタイミングで使うかということをコントロールしています。

前頭連合野はヒトで特に発達した領域であり、脳の最高中枢とも言われています。
つまり、人間らしい行動をする為の領域と言っても良いかもしれません。

前頭葉が障害されると、運動麻痺、失語、高次脳機能障害とあり発動性の低下、常動行為、人格変化などが行われます。

側頭葉



すべての解剖の教科書に乗っているはずですが、Sylvius溝の下の部分が側頭葉です。

側頭葉の内側には海馬や扁桃体が存在します。

海馬と扁桃体その周辺領域は辺縁系と呼ばれる。元々は脳幹を取り巻く部位という意味である。

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側頭葉の機能は


側頭葉は主として、4つの機能を司ります。

・聴覚に関する機能
外側溝に埋もれた横側頭回が音を音として捉える機能を果たしています。内耳から入ってきた刺激の執着地点がここです。
その音が何であるかの判断は聴覚周辺野が司っている。

・言語に関する機能
Wernicke野が重要です。

・視覚に関する機能
見えたものを感じ取るのは後頭葉の視覚野の働きだが、側頭葉も関連している。
網膜から、後頭葉へ至る視放線が側頭葉内を通過している。

・情動形成の中心は扁桃体です。
扁桃体がなくなると精神盲という状態になり、現在入力された情報が過去に学習した無いようにつながらないという状態になります。
他には視覚性過敏反応(目に入ったものすべてに異常な関心をしめす)
口唇傾向(周囲のものをやたら口にもっていく)

という状態になります。

後頭葉


とりあえず、後頭葉は視覚を司るということを押さえてください。
網膜から始まる視覚伝導路の終点に相当し、見えたものを感じ取ることができます。

ここが障害されると同名半盲という状態になります。

頭頂葉


頭頂葉は感覚野と頭頂連合野の2つから構成されます。

感覚野は感覚担当の神経細胞が並んでいます。もちろんここが障害されると感覚の異常が起こります。
頭頂連合野はさまざまな感覚情報が入力され、統合処理され意味付けがされています。

これが障害されると失認・失行となります。

今回は大脳に関する生理学的、解剖学的な知識を解説しました。

今回はこれで終わりです。

お疲れ様でした。




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タグ:脳神経 医学
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