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小児の気管支炎と肺炎の原因菌は? [医学(感染症)]

今回は気管支炎と肺炎の原因菌に関して見てみましょう。

急性気管支炎


小児の気管支炎は上気道炎に続発することが多く2歳以下によくみられます。
インフルエンザ、RS、アデノ、コクサッキーなどのウイルスが原因の多くです。細菌性ではウイルス感染後の二次感染が多いです。
ウイルス感染で咳を多くし、気管支が腫れたところに細菌が多くくっつくというイメージでしょうか。
ちなみにその細菌は、ブドウ球菌、インフルエンザ菌、連鎖球菌が代表的です。


肺炎は?!


それでは肺炎はというと。
細菌性では、新生児では大腸菌、肺炎桿菌などのグラム陰性桿菌、B群溶連菌が多く、乳児では黄色ブドウ球菌、モラクセラ・カタラーリスがおおいです。
幼児になると肺炎球菌やA溶連菌が多くなります。

今回は細菌感染による気管支炎、肺炎の起炎菌に関する記事でした。

ちなみに、抗菌薬による治療としては、アンピシリンなどの広域ペニシリン+βラクタマーゼ阻害薬の合剤が使われることが多いです。

それではお疲れ様でした。

クリプトコッカス症 [医学(感染症)]

今回はクリプトッコカスについてです。

クリプトコッカスは鳩の糞便などで汚染された土壌に多く存在する真菌です。

健常人では症状は現れない不顕性感染が多いですが、免疫が低下している場合症状がよく見られる日和見感染症として重要です。

症状は?



まず症状ですが、肺に吸入され感染が成立します。肺クリプトコッカス症となり、咳や胸痛を訴えます。

そのご血行性に全身に播種されクリプトコックス脳髄膜炎を引き起こします。症状として、発熱、頭痛、嘔吐、頸部硬直、精神症状などをしめします。

髄液検査で診断を確定します。

治療は?



治療は薬物治療が中心となりアムホテリシンB製剤とフルシトシンが第一選択になります。

今回は以上です

お疲れさまでした。

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