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腹部の診察 [医学(診察手順)]

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それでは今回は腹部の診察手順について考えていきましょう。

大事なポイントを押さえていくのでOSCE対策にもどうぞ!!

それでは宜しくお願いします。

腹部は患者さんの負担が軽い順にみていきます。

具体的な手順は

視診→聴診→打診→触診です。

もし最初に触診などをして炎症部位を触ってしまうと聴診などにも影響がでる可能性があります。

腹部の視診


腹部の視診では形状、腫瘤の有無に加え、皮疹、着色斑、手術痕、静脈怒張などの有無を確認します。

視診をする際は、
痛みがある箇所を聞いておくとグッドです。

聴診



今から聴診をするということ、聴診器や手の温度に関する配慮ができると良いです。
腸蠕動を聞く際1から2カ所を十分な時間をかけて聴診します。
腸蠕動音の頻度や性状に注目します。

血管音を聞く際、強くおすので痛みがあったら言うようにと配慮します。
腹部大動脈、両腎動脈、両総腸骨動脈のおとを聞きます。
振水音を聞く為におなかをゆらします。なぜこれをやるかというと、イレウス(腸閉塞)が疑われる場合、腸管内の液体がぽちゃぽちゃと音をたてることがあるから、それを聞いています。

打診は


腹部の打診は手を暖めながら、痛みの場所を確かめつつ患者さんに手技を説明する。
膝を曲げる等の方法で腹壁の緊張を取ってもらいます。
そして9領域を意識しながら打診します。

9領域とは
右季肋部、心窩部、左季肋部、右側腹部、臍部、左側腹部、右腸骨部、下腹部、左腸骨部です。

ちなみに痛みがある箇所は最後に打診します。

良くない例として、痛みの箇所への配慮不足や打診箇所の少なさなどがあります。

触診の手順は



まずは腹部の浅い触診です。
これも9領域を意識しながら触診します。
浅い触診では圧痛や腫瘤、筋性防御を確認します。腹壁を1cm以上圧迫しないようにすることが大事です。

次に深い触診です。
片手を腹壁におき、反対の手で力を加えます。
圧痛や腫瘤の有無を観察します。

このときも痛みがある箇所は最後に診察します。

こういった本もお勧めです。
読んで、実践して、慣れるということが大事かもしれません。







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